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Column

創業支援2026.08.31

創業の第一歩は「自分の棚卸し」から——事業のタネはあなたの中にある

文・IPPO編集部

「起業したい気持ちはあるのに、何を事業にすればいいか分からない」。創業のご相談で、実はいちばん多いお悩みです。答えを探しに行く場所は、流行のビジネス書でも成功者のSNSでもありません。あなた自身のこれまでの中にあります。それを見つける作業が「自分の棚卸し」です。 棚卸しは、順番にやると迷いません。最初は経歴の年表づくりから。所属と役割、そこでやってきたこと、得られた力を時系列で書き出します。コツは「立派な職歴」に限定しないこと。学生時代のアルバイトも、家庭での役割も、地域の活動も、力がついた経験ならすべて棚卸しの対象です。書き出してみると、「人の不安に寄り添う力」「段取りを組む力」のように、自分では当たり前すぎて見えていなかった強みが浮かび上がってきます。 次に、スキル・資格・人脈を3つの箱に分けてリストアップします。ここでも「仕事にできるほどではない」と思うものこそ書いてください。ひとつでは弱いスキルも、組み合わせると急に希少になります。 土台が揃ったら、Will・Can・Mustの整理です。やりたいこと(Will)、できること(Can)、まわりから求められること(Must)をそれぞれ書き出し、3つが重なる場所を探します。この重なりが、無理なく続けられて、選ばれる理由もある、事業の軸の候補です。 さらに一歩進めるなら、SWOT分析で自分と環境を4つの窓から眺めます。強みと弱みは自分の中のこと、機会と脅威はまわりの環境のこと。弱みは正直に書くのがポイントです。隠しても事業を始めれば必ず表に出ます。先に言葉にしておけば、対策は一緒に考えられます。 仕上げは2つ。まず「誰の、どんな困りごとを、どう解決するか」を一文にすること。「みんなに喜ばれるサービス」ではなく、顔が浮かぶ一人を思い描けたら、事業の輪郭はもう見えています。そして競合を3つ調べる、かんたんな市場リサーチ。同じような事業の価格帯と特徴を知り、「自分との違い」を言葉にできれば、あなたの立ち位置が決まります。 最後の問いは「なぜ、私がやるのか」。ここに書いた言葉は、のちに事業計画書の「創業の動機」へそのまま育っていきます。金融機関の担当者にいちばん響くのも、実はこの欄です。 この記事の内容をそのまま書き込める「自分棚卸しシート」(A4・3ページ)を、下記から無料でダウンロードいただけます。きれいに書く必要はありません。書けない欄があっても大丈夫。むしろ書けなかった場所こそ、無料面談で一緒に考える価値のあるところです。シートを片手に、最初の一歩を踏み出してみてください。

Work Sheet

記入用シートのダウンロード

この記事の内容をそのまま書き込める記入用シート(A4・PDF)です。 印刷して、鉛筆で気軽に書き込んでください。